近年、システム開発会社の数は増加の一途を辿っています。10年前に比べ、国内の数は目を見張るものがあり、発注者にとってはこの中から信頼性のあるパートナーを見つけるのは至難の技とも言えます。そこで注目されているのが、一括資料請求サイト。しかし、これにも注意点が潜んでいます。一体どのような落とし穴が存在し、どのようにしてこれを回避できるのでしょうか。
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システム開発会社の一括資料請求サイトとは
検索エンジンで「システム開発 東京」などと入力すると、出てくる一括資料請求サイト。これは、会員登録をすることで、自社の要望や予算を伝え、希望に沿ったシステム開発会社からの提案を受け取ることができるサービスです。一見、時短にもなり効率的にも思えます。
落とし穴1:広告費と品質の関係
ここで気を付けるべき点は、システム開発会社がこのサイトに広告費を支払っている事実です。大手のサイトであれば、広告費は100万円近くにも上ることも。その結果、実際に仕事を発注した場合にシステムの品質が犠牲になるケースも見受けられます。特に小規模な会社は資金繰りに苦しむ場合があるため、こういった費用を賄うためにはどうしても品質の低下を選択せざるを得ない場面も。
落とし穴2:情報の偏り
一括資料請求サイトは多くの会社からの情報を提供していますが、その中でも特に広告費を多く支払っている会社の情報が目立つことがあります。そのため、本当に自社に合った会社を見つけるのが難しくなる可能性も。
ハイブリッドな選び方を
では、どのようにシステム開発会社の選び方を考えるとよいのでしょうか。その答えはハイブリッド調査方法にあります。
ステップ1:一括資料請求サイトを利用
まず初めに、一括資料請求サイトを活用することから始めます。このサイトを利用する最大のメリットは、多くのシステム開発会社の情報を短時間で比較・検討できる点にあります。入力した条件に合った会社が一目で分かり、最初の絞り込みに非常に役立ちます。しかし、これだけを信じるのではなく、広告費を支払っている会社が上位に表示されるケースも考慮し、あくまで第一の選定として活用しましょう。
ステップ2:直接会社のホームページをチェック
次に、選定した会社の公式ホームページを訪れます。このステップが非常に重要なのは、ホームページにはその会社の最新のプロジェクトや技術情報、企業文化や採用情報など、深い情報が詰まっているからです。特に大事なのは、ホームページの更新状況や動作確認です。更新が止まっていたり、ホームページにエラーが出ていたりする場合、それは誰も管理していないということを示唆しています。そのような管理体制の会社に重要なプロジェクトを依頼するのはリスクが高く、避けるべきです。ホームページのデザインやその他のコンテンツも、その会社の熱意やプロ意識を感じることができるので、じっくりと内容を確認しましょう。
ステップ3:直接相談
選定した会社の中からさらに絞り込んだ上で、直接問い合わせを行います。ここでは、具体的なプロジェクトの内容や予算、期間などを具体的に伝え、どのような提案をもらえるのか確認することが大切です。また、相談の際の対応や返答の速さ、明瞭性などもその会社の対応力を判断するポイントとなります。このステップで信頼感を感じることができれば、安心してプロジェクトを進めることができるでしょう。
まとめ
システム開発会社の探し方にはコツが必要です。一括資料請求サイトは便利ですが、その利用方法を間違えると思わぬ落とし穴にハマることも。しかし、上記のハイブリッドな方法を取り入れることで、リスクを低減させつつ、自社に最適なシステム開発会社を見つけ出すことができるでしょう。